CEDEP×ポプラ社 共同研究
CEDEP×ポプラ社共同研究「子どもと絵本・本に関する研究」プロジェクト
わたしたちは、株式会社ポプラ社と共同で、‘本’の価値を科学的なアプローチで明らかにする「子どもと絵本・本に関する研究」プロジェクトに取り組んでいます。
2019年8月、デジタルメディアの急速な普及が進み‘本離れ’が叫ばれる中、子どもを取り巻く読書環境の改善を目的とし、‘本’の価値を科学的なアプローチで明らかにする「子どもと絵本・本に関する研究」プロジェクトを共同で開始しました。本共同研究プロジェクトでは、子どもと絵本・本の関わりや子どもを取り巻く絵本・本・メディア環境について、調査、実験、事例研究など多様なアプローチに基づき、多層的・多面的な研究を行っています。
【2022/12/8 プロジェクト特設サイトを公開】
本プロジェクト専用のウェブサイト、CEDEP×ポプラ社共同研究特設サイトを公開しました。
特設サイトでは、プロジェクトの成果やイベントについて詳細な情報をご案内しています。ぜひ訪れてみてください。
研究の目的
- 子どもの発育発達プロセスにおける絵本・本の固有性
- 認知能力・非認知能力の発達への寄与の可能性
- 保育園・幼稚園での絵本をとりまく環境 等
これらを科学的アプローチによって明らかにしていくことで、デジタルメディア時代の絵本・本の新たな価値を発見し、その研究成果を広く社会に向けて発信することにより、未来の子どもたちにより豊かな読書環境を提供することを目指してまいります。
はじまり|ポプラ社×CEDEP 共同研究契約締結
2019年8月 ポプラ社とCEDEPが共同研究契約を締結
(写真は左から)東京大学発達保育実践政策学センター:野澤祥子、東京大学大学院教育学研究科長:秋田喜代美、株式会社ポプラ社代表取締役社長:千葉均、東京大学発達保育実践政策学センター |センター長:遠藤利彦
Activities|シンポジウム/セミナー/調査/共同記者会見/デジタルブックでみる発表資料・報告書一覧
シンポジウム
2020年12月4日|「デジタル時代における絵本・本の価値を探る ~子どもたちの豊かな読書環境の実現を目指して~」
デジタル時代における本の価値、パンデミック下における子どもと本のかかわりなどに関する、本プロジェクトの研究内容とここまでの成果をご紹介するとともに、これら研究の知見を手がかりとして、子どもと絵本・本のかかわりを、より豊かなものにする方法について考えます。
2022年2月28日|「豊かな絵本・本・メディア環境の実現に向けて〜『子どもと絵本・本に関する研究』のこれまでの成果から」
子どもと絵本・本の関わりや子どもを取り巻く絵本・本・メディア環境について、調査、実験、事例研究など多様なアプローチに基づき、多層的・多面的な研究を行ってきた本プロジェクトの、これまでの成果をまとめた上で、これからを生きる子どもたちにとっての豊かな絵本・本・メディア環境を実現するための提言に繋げます。
2023年3月14日|「デジタル社会は子どもの読書環境をどう豊かにできるか?〜『紙』と『デジタル』のベストミックスの模索〜」
このシンポジウムでは、子どもの読書における紙とデジタル、読書とICT(情報通信技術)のベストミックスを考える手がかりとして、共同研究の成果を含む関連する学術研究の知見を紹介、また、青木いず美先生からは、学校向けの電子書籍読み放題サービスやインターネット版の百科事典等を活用した実践についてご紹介いただきます。その後の指定討論やディスカッションを通じて、デジタル環境が急激に変化する中で、これからの子どもたちにとっての豊かな読書環境を実現するための方法について考えます。
2024年2月28日|「絵本・本の新たな可能性をひらく〜デジタル時代の子どもの読書環境のためにできること〜」
このシンポジウムでは、これまでの共同研究の成果に基づき、子どもたちの読書環境の今と未来について考えていきたいと思います。
研究報告では、現代の子どもを取り巻く読書環境/デジタル環境の実態、発達との関連について検討した調査研究、子どもにとっての紙の本/電子書籍それぞれの特徴について検討した実験研究、デジタルを活かした実践例などを中心に共同研究の成果や関連する研究の知見を紹介します。その後、子どもの発達、教育実践・政策、出版それぞれの視点からの専門家のコメントを通じて、デジタル時代の子どもたちの読書環境をより豊かにするために様々な立場の大人たちができることについて考えます。
セミナー|「デジタル時代の子どもと絵本・本」シリーズ(全4回)
2021年6月15日|「デジタル時代の子どもと絵本・本」シリーズ第1回:紙とデジタルどうちがう?〜絵本の役割と子どもの育ち〜
「デジタル時代の子どもと絵本・本」シリーズ(全4回)。毎回多彩なゲスト・講師をお招きし、デジタル時代の子どもの発達と絵本・本の関係や、子どもをとりまく絵本・本環境について学びを深めます。
2021年8月28日|「デジタル時代の子どもと絵本・本」シリーズ第2回:乳幼児の絵本体験を問う:乳幼児はどのように絵本を体験しているか?
子どもの絵本・本に関わる実践や研究から乳幼児の絵本体験について考えます。
2021年11月5日|「デジタル時代の子どもと絵本・本」シリーズ第3回:脳科学から考えるデジタル時代の子どもと読書
デジタル時代の読書と言語発達の関係や、デジタル時代における教育のあり方、より豊かな読書環境を実現するための手がかりについて考えます。
2022年1月18日|「デジタル時代の子どもと絵本・本」シリーズ第4回 最終回:これからを生きる子どもとデジタルメディア
シリーズ最終回となる第4回は、子どもとデジタルメディアの関わりについて、デジタルデバイスの操作スキルの発達、家庭のメディア環境の影響、パンデミックによるメディア環境の変化などの観点から、子どもとデジタルメディア、そして絵本・本の関係性について考えます。
調査|冊子をクリックするとデジタルブックが開きます
2020年2月「保育・幼児教育施設における 『絵本』に関する調査」集計結果速報
2020年2月19日 記者会見|『ポプラ社と絵本・本と子どもの発達に関する共同研究を実施:全国保育・幼児教育施設の絵本・本環境実態調査の結果公表』
2021年1月 「絵本についてのオンライン調査」
2021年9月 「想像力ついてのオンライン調査」
調査からうまれた冊子|冊子をクリックするとデジタルブックが開きます
調査結果ダイジェスト「令和の子どもと絵本·本環境」
CEDEP×ポプラ社の共同研究では、子どもの絵本・本環境を子ども・家庭-園-地域/自治体というエコシステムとして捉えた上で、それぞれの実態を把握するための調査を実施してきました。
この冊子では、各調査を通じて明らかになった事柄のうち、特に重要だと思われるものをまとめました。
写真で見る公立図書館・図書室の乳幼児・保護者のためのスペース事例集
全国の公立図書館・図書室(回答数1304件/送付数3299件)を対象として実施した「子どもの読書環境と公立図書館の役割に関する調査」の成果の一つで、図書館・図書室の皆様から提供された18歳未満の子どもを対象とした区画・閲覧スペースの写真と解説について、特に乳幼児と保護者のための環境づくりの例としてわかりやすい写真を取り上げ、分類・解説したものです。
分類と解説は、子どもたちひとりひとりの学びとウェルビーイング、さらに社会のウェルビーイングのために、何が変革されるべきか?という視点から、これからの学校のカリキュラムの在り方についてOECD Education 2030が12のデザイン原理を参照し、元CEDEPセンター長の秋田喜代美先生(学習院大学教授/東京大学名誉教授)が考案した「子どもの読書環境構成のデザイン原理」に基づいて、乳幼児の読書環境や絵本と子どものかかわりについてご研究されている川村学園女子大学の菅井洋子先生によってなされました。
デジタルブックでみる発表資料・報告書一覧
本共同研究プロジェクトの発表資料・報告書のデジタルブック一覧
公開可能なものをアーカイブしています。