【受賞】「子どもの感情語彙」に関する論文が 城戸奨励賞を受賞
CEDEPの浜名真以特任助教と神戸大学の分寺杏介准教授による論文「項目反応理論を用いた幼児および小学校低学年用短縮版感情語彙尺度の開発」が一般社団法人日本教育心理学会の城戸奨励賞を受賞しました。
受賞論文は、項目反応理論を用いて、3歳児~小学校3年生までの子どもの感情語彙能力を測定するための感情語彙尺度を開発したものです。
城戸奨励賞とは|日本教育心理学会は、教育心理学に関する研究成果の発表を促進し、その発展に寄与することを目的とした学術団体です。城戸奨励賞は、当該学会が年4回発行している機関誌『教育心理学研究』に発表された論文のうち、特に優秀な論文に対して与えるもので、35歳未満の若手の研究に与えられる賞です。
日本教育心理学会 城戸奨励賞授賞論文のページから、受賞論文へ移動できます。
浜名真以・分寺杏介 (2023)
項目反応理論を用いた幼児および小学校低学年用短縮版感情語彙尺度の開発
教育心理学研究, 71(1), 51-61
感情語を獲得することは,子どもの社会化や感情経験の発達に重要な役割を持ちます。
本研究では,項目反応理論を用いて,幼児および小学校3年生までの児童を対象とする短縮版感情語彙尺度を開発し,他の尺度との相関を検討しました。
本研究で作成した尺度は以下のような特徴があります。
①受容語彙能力・産出語彙能力の両方を測定できます。
②少ない項目数で,幼児から小学校低学年の時期にかけての感情語彙能力の変化を縦断的にとらえることが可能です。
③項目リスト・得点化の方法は論文に掲載されており,適切な引用をもって、どなたでもこの尺度を使用可能です。