第9回 発達基礎科学セミナー
- 日時
- 2021年5月17日 (月) 15:00〜16:30
- 場所
- オンライン
- 講演
「運動学習における感覚野の可塑性」
大橋浩輝(理化学研究所 脳神経科学研究センター(理研CBS)人間認知・学習研究チーム 研究員)
参加者の声
- 音声知覚の研究含め実験系が非常に独創的に思われ,関心がひかれた.インプリシットな知覚・学習によって発音や歌唱能力の向上など,想定される応用先は多々あるように感じられた。
- 興味深いお話ありがとうございました。これまでリーチング運動に関する研究は身近に触れていましたが、発話に関する研究はあまり知らなかったので新鮮でした。発話の場合は聴覚フィードバックに外乱を与えるというのが、リーチングの視覚外乱とは違った側面にアプローチできそうでおもしろいと思いました。大人と子どもの比較をされているのもおもしろかったです。
- 前半の部分で、子供と大人で同様の学習が起きているときに、脳内の活動で相関が高い部分が異なっているというデータは非常に面白かったです。大人になるほどより高次の領域が関わっているという話は、発話以外にもスポーツなどでも当てはまるのかなと思いました。
- 成人と子供で発話の学習の仕方に差があるのは、子供の頃から英会話などさせると発音が自然と良くなるなどのメカニズムに通じるのかなと思いました。