第5回 発達基礎科学セミナー
- 日時
- 2017年1月16日 (月) 15:00〜16:30
- 場所
- 東京大学工学部 12号館408号室
- 講演
「レム睡眠の進化と意義 ~発生学・神経回路遺伝学からのアプローチ~」
林 悠(筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構)
参加者の声
- 「レム睡眠の機能について調べるためには、レム睡眠だけ選択的に阻害しなければならない」というお話を聞いて、自分の中で多くの睡眠研究に対してなんとなく感じていた引っかかりのようなものがスッキリと明確になったような気がしました。そして、そうした研究を支える技術的な面についても、自分にとっては普段あまり関わりの無い分野であるだけに、大変興味深いものがありました。そして改めて思ったこととして、「睡眠」とはどう定義されるべきものか、それはレムーノンレムという分類でどこまで捉えきれるものなのか、そもそも睡眠中の神経活動を現状我々はどこまで把握できており、どれほど分かっていないのだろうか、といったことがあります。こうした問いを考える上でも、林先生の進化的な面に着目される姿勢は非常に重要になってくるのかなとも感じました。
- 3つのテーマのいずれも充実した内容で面白かったです。研究内容そのものに加えて、発見を可能にした技術的な背景のような部分も興味深く伺いました。