- 日時
- 2023年11月28日 (火) 14:00〜15:30
- 場所
- オンライン
- 講演
「保育・幼児教育現場における子どもの食に関する支援―『幼児期の健やかな発育ための栄養・食生活支援ガイド』の概要と活用-子どもの主体性を大切にした支援について考える」
鈴木 美枝子(玉川大学教育学部乳幼児発達学科)
保育・幼児教育現場において、子どもたちは、毎日の生活の中で「食べる」ことを経験しています。そして、子どもたちの周囲にいる大人(保育者・栄養士・調理員・看護師等)は、子どもが「食べる」ことを、さまざまな立場から支えていることと思います。
幼児期の子ども一人一人にとって、健やかな発育につながるような食に関する支援をしていくために、共有すべき基本的事項や支援の方向性等を提示することをねらいとした『幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイド(以下、支援ガイド)【確定版】』が、2022(令和4)年に作成されました。この支援ガイドは、2017(平成29)年度からの厚生労働省科学研究費補助金「幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイドの開発に関する研究」班(研究代表者:石川みどり先生)、続いて2020(令和2)年度からの厚生労働行政推進調査事業費補助金「幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援に向けた効果的な展開のための研究」班(研究代表者:衛藤久美先生)の研究成果として、栄養の専門家だけでなく、児童福祉関係者や保健医療従事者など、子どもの食にかかわる多職種多機関で活用することをめざして作成されたものです。この支援ガイドを作成にするにあたっては、栄養学、小児歯科学、小児医科学、小児保健学、保育・幼児教育学など、さまざまな分野の研究者がかかわることで、多角的に検討しています。私は、石川班・衛藤班双方の研究班において、研究分担者として、小児保健学的な視点を持ちながら、主に保育・幼児教育現場における食に関する支援について調査・研究を重ねてきました。
本セミナーにおいては、主に『幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイド【確定版】』について概説し、子どもの食を支えるために知っておくべき知見等を共有するとともに、保育・幼児教育現場における食に関する支援のあり方やさまざまな好事例、また身体発育の観点からの幼児期の肥満等への支援など、私自身が主に作成に携わった内容について詳述したいと思います。
保育・幼児教育において、子どもの思いを受け止め、子どもの主体性を大切にした食に関する支援のあり方について、皆様からのご意見もいただきながら、議論の場とさせていただけますと幸いです。
参加者の声(一部抜粋)
- 貴重なお話ありがとうございました。保育者と給食の連携がとても大切だと改めて思いました。また、園全体で食に関する会議や保育に取り入れていくなど、子どもを真ん中にして考えていく機会を自園でももっと増やしていけたらいいなと感じました。
- 子どもの食に対する支援で、同じ考えで多職種が関わることの重要さを感じました。栄養士の立場と保育教諭の立場で、食の見方の違いやアプローチの仕方の違いも知ることができました。「子どもを中心に考えること」を軸に栄養士としてできることを考えていこうと思いました。
- 自身の息子も1歳10か月で偏食があり、たくさんの学びがありました。幼児期の食に関する支援ガイドが策定されていることを栄養士ながら今回初めて知りました。いただいたガイドをこれから熟読し、学校や家庭に生かそうと思います。ありがとうございました。
- 保育所、幼稚園などの就学前施設において、食育は子どもたちの心身の発達にかかわる大切なものであると感じるため、このような内容についてガイドを用いて、分かりやすく説明していただけて良かった。ガイドについて知ることができ、かつその中で重要な点や工夫できることについて学べたことを今後、活かしたい。
- 発達の基準について具体的に知ることとができ、日常の食への配慮が保護者に伝えるにもわかりやすく説明されておりよかったと思う。
- 日々の給食や、保護者の家庭での食事の課題について、適切なアドバイスをいただきました。日ごろ保護者とかかわってる中で、大事にしていたことを再確認できたことも聴講してよかったと感じています。
関連資料
幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイド【確定版】
こども家庭庁 健やか親子21 > 参考資料 > 乳幼児期 > 幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイド(PDF)
(URL https://sukoyaka21.cfa.go.jp/wp-content/uploads/2022/03/75_幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイド.pdf)
- 貴重なお話ありがとうございました。保育者と給食の連携がとても大切だと改めて思いました。また、園全体で食に関する会議や保育に取り入れていくなど、子どもを真ん中にして考えていく機会を自園でももっと増やしていけたらいいなと感じました。
- 子どもの食に対する支援で、同じ考えで多職種が関わることの重要さを感じました。栄養士の立場と保育教諭の立場で、食の見方の違いやアプローチの仕方の違いも知ることができました。「子どもを中心に考えること」を軸に栄養士としてできることを考えていこうと思いました。
- 自身の息子も1歳10か月で偏食があり、たくさんの学びがありました。幼児期の食に関する支援ガイドが策定されていることを栄養士ながら今回初めて知りました。いただいたガイドをこれから熟読し、学校や家庭に生かそうと思います。ありがとうございました。
- 保育所、幼稚園などの就学前施設において、食育は子どもたちの心身の発達にかかわる大切なものであると感じるため、このような内容についてガイドを用いて、分かりやすく説明していただけて良かった。ガイドについて知ることができ、かつその中で重要な点や工夫できることについて学べたことを今後、活かしたい。
- 発達の基準について具体的に知ることとができ、日常の食への配慮が保護者に伝えるにもわかりやすく説明されておりよかったと思う。
- 日々の給食や、保護者の家庭での食事の課題について、適切なアドバイスをいただきました。日ごろ保護者とかかわってる中で、大事にしていたことを再確認できたことも聴講してよかったと感じています。
関連資料
幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイド【確定版】
こども家庭庁 健やか親子21 > 参考資料 > 乳幼児期 > 幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイド(PDF)
(URL https://sukoyaka21.cfa.go.jp/wp-content/uploads/2022/03/75_幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイド.pdf)