- 日時
- 2017年12月20日 (水) 17:30〜19:00
- 場所
- 東京大学教育学部 第一会議室
- 講演
「絵本を活用した臨床心理学的対人援助」
増田 梨花(立命館大学 応用人間科学研究科)
セミナーでは、まず絵本がいかに子ども目線で作られているかということについてご説明いただいた。例えば、乳児向けの絵本は、視力の低い赤ちゃんでも(最初期は0.02)見やすいレイアウトや配色(3原色)になっており、登場人物も赤ちゃんの視線をひきつけやすいデザインになっている(アンパンマンの顔など、丸で構成されている)。また、乳児向けの絵本は持ち運びやすく、安全性を配慮して角が丸くなっており、赤ちゃんでもページめくりがしやすいようになっている。それ以外にも、絵本のストーリー構成や言葉の選ばれ方をはじめとする様々な配慮・工夫・教育的意図について、絵本の具体例に基づきお話いただいた。 その後はワークショップに移り、絵本「わたしのワンピース」(こぐま社)を読んでポリ袋でオリジナルワンピースを作るグループワークを行いました。
報告: 高橋翠(発達保育実践政策学センター特任助教)
参加者の声
- セミナーとワークショップは、絵本の優しさ(子どもや親御さんへの配慮、癒し効果)と絵本の力(想像/創造性を育む力、人と人とをつなぐ力)の学びの機会となりました。
- 絵本を読むだけでなく、食事や遊び、歌など、色々なことにつなげていくと面白いと感じました。