Cedep 発達保育実践政策学センター

【論文掲載】「親の粘り強さと子どもの自制心の発達の関係」に関する論文が Frontiers in Psychology 誌に掲載

東京大学Cedepの鄭牙源特任研究員、新屋裕太特任助教、江戸川大学社会学部人間心理学科の石橋美香子講師、立命館大学OIC総合研究機構の板倉昭二教授らの研究グループは、412名の保護者を対象としたオンライン調査から、母親の粘り強さ(グリット)が高いほど、その親の応答的な養育態度の傾向が高く、また、子ども(18−21ヶ月)の自制心(エフォートフルコントロール)が高いという関連があることを明らかにしました。近年、グリットは非認知能力の一つとして、長期的な学業や社会的成功と関連することが明らかになってきていますが、子育てにおける養育者のグリットの役割についてはほとんど知られていません。本研究は、子どもたちのグリットを育む上で、養育者側のグリットも重要な要因の一つである可能性を示した知見として意義があり、今後の実験的研究やより大規模な縦断研究に繋がることが強く期待されます。

本研究成果は、5月17日(金)に、『Frontiers in Psychology』に掲載されました(オンライン)。

Jung, A., Ishibashi, M., Shinya, Y., & Itakura, S. (2024).

Relationship between maternal grit and effortful control among 18–21-month-old toddlers.
Frontiers in Psychology, 15.

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関連プロジェクト:認知・非認知発達に関する実験的研究

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