CEDEP×トヨタ 共同研究
CEDEP×トヨタ 共同研究「養育者と子,子供同士の信頼関係(アタッチメント)形成サポートのための基盤要素研究」
園児一人ひとりが園で安心感を持って生活することの助けとなり,保育者と保護者が園児の成長をより客観的かつ効率的にモニターできることを通じ,保育の質の向上に貢献する…こうしたことを目指し,当センターでは,2017年度にトヨタ自動車株式会社と共同で,AI技術を用いた保育園1歳クラス児の社会的行動の自動測定についての研究を行いました。具体的には,画像から個人を識別し特定の行動をトラッキングすることをAIに学習させ,保育園に設置した小型カメラでの一日の保育動画から,自動的に園児一人ひとりのターゲット行動場面を抽出し測定します。ターゲットとした行動は,保育者との信頼関係の基盤となる,園児の保育者に対するアタッチメント的近接行動(coming),および,園児の社会性の表れとしての,園児から他児への攻撃,共感,向社会的行動などを含む働きかけ(interaction)です。一年間の研究の結果,まだまだ教師データが足りないものの,AIでこれらの行動をある程度認識することができました。
研究成果
HCGシンポジウム2018
2018年12月12日(水) シンフォニアテクノロジー響ホール伊勢
AI技術による保育園1-2歳児の社会行動自動測定の試み-保育者へのアタッチメント的近接行動,他児への攻撃,共感,向社会的行動-
西田季里(CEDEP)・市川慎一郎・佐藤彰矩・中野智弘・馬場健・林伸樹(トヨタ自動車)
野澤祥子(CEDEP)・小山悠里(東大)・遠藤利彦(東大)
発表資料(西田季里)_HCGシンポジウム20181212
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